tumblrの7つのコンテンツ
tumblrの持っている隠れた新しいところはブログのコンテンツを7つに大別したところだ。
tumblrはpostの種類を7つにわけた。ふつうの文章、写真、引用、リンク、チャット、音楽、映像。

もちろんtumblr以前にもこれらのコンテンツをブログに投稿することはできた。でもそれはふつうの文章の中に何のマークアップもされずに入っていたので、キカイにはそのpostの内容がなんなのかはわからなかった。たいていのブロギングプラットホームにはカテゴリという概念があって、その投稿が何についての投稿なのかを示すことはできたが、これはニンゲンが読むためのものだった。キカイには投稿の内容を知る術がなかった。
tumblrはProjectionist: A tumblelogに感銘を受けて作られたらしい。そしてブログに投稿できる形式を7つに制限した。おそらく、投稿するときの利便性と、投稿された内容に合わせて最適なみためを作る上で必要だったから、この7つに分類したのだと思う。ユーザはひとつのpostにひとつの写真、ひとつのpostにひとつのリンク、というような制約をうけることになった。いままでのブロギングプラットホームにはなかった制約。
コンテンツをわけることがセマンティクスをつくる
キカイの側からこのことをみると、ニンゲンが投稿の内容を判断して、内容に適したコンテンツのタイプを選んで投稿してくれているように見える。いままでのブロギングプラットホームに投稿されたpostは、キカイにとっては中に何が書かれているのかわからなかったけれど、tumblrにpostされたコンテンツは、その投稿の中身がなんなのかをニンゲンがあらかじめ判断して、記述してくれているのと同じだ。結果、tumblr上のコンテンツはキカイが適切に扱うことができる。
たとえば、MovableType上に投稿されたプログのエントリから、自動的に写真だけをFlickrにアップロードしたいとする。このときは、ユーザが写真をメインにした投稿をするときはカテゴリをphotoにする、というようなMovableTypeのシステムとして規定されていないルールを作っている必要がある。そういうルールなしに、単純にpostの中のimgをFlickrにアップロードすると、Deferredの動作を図解した画像もFlickrに上がってしまうだろう。ふつうのブロギングプラットホームは、ニンゲンが何の制約もなくコンテンツを投稿できる自由があるけれど、ニンゲンの自由な振る舞いはキカイに理解できないのでキカイが自動的に何かをするのには向いていない。MIMEに例えるなら、伝統的なブロギングプラットホームはmultipart/mixedのデータをそのまま貼っていて、tumblrはそれをひとつひとつばらばらにして、image/jpegだとかaudio/mpegとかをつけたかんじ。multipart/mixedのデータがFlickrにコピーできるかはニンゲンにしかわからないけれど、image/jpegだったらコピーできそうだ。そんなかんじ。
tumblr以前でも、フィードアグリゲータはフィードの種類を分けて扱っていた。コンテンツの種類を分けていた、というよりは、フィードを分類していた。フィードアグリゲータの流れを汲むFriendFeedはフィードの種類を8つに分けている。

FriendFeedはフィードの内容がログとして残っていくけれど、そこにはコンテンツの分類、という概念は希薄だ。あくまでfriendsのactivityをみる、というかんじで、コンテンツそのものをみるかんじは薄い。
あとがき
まだ何がいいたいのか固まってないなー。
コンテンツが7つに大別されたことが、いままで何ともいえないものだったコンテンツの型というのが、明確になり、互換性があるかないかがわかって、流通しやすくなった。pipesで画像を取り出して、MovableTypeに流し込んでも、それをreblogするときに、はたしてtextでreblogすればいいのかphotoでreblogすればいいのかは、わからない。
もちろんそれはtumblrの中だけの方言語彙の上で成立しているだけのセマンティクスなんだけど、ぞもそれがあればこれだけコンテンツを再利用したり、高速に流したりできる、というのがわかったこととか、tumblrというツールでの発見ではないか。
型違うと困るよねー。実行時型変換で変換できないとかで例外出たりするじゃん。意味のない値になったりとか。(int)”May 2008″でゼロになっちゃうみたいな。そういう型のミスマッチが事前にわかるところとかがコンテンツを扱いやすくしてる。
伝統的ブロギングプラットホームを作った連中がアホだったとかそんなわけじゃなくて、単に時間的な積み重ねから、データ型として何があったらいいのかが見えてきたということ。
あとレイヤは違うけど 最速インターフェース研究会 :: XMLはメタデータというより生データとしての利用価値が高まりつつあり、AjaxによるUIの切り離しがそれを加速する も同じことだと思う。

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